ワールドカップ(W杯)ドイツ大会を戦う日本代表のメンバー発表が15日に迫っている。ジーコは苦しむと思う。23人を選ぶのに。というより、数人を落とすことに。ジーコは時にきついことを言うので、冷たいと思われがちだけれど、実は情の深い人間。だから、メンバーの選出には思い悩むでしょう。いずれにしても、落とした選手へのケアは手厚く行うはず。
僕自身の話をすると、鹿島のトニーニョ・セレーゾ前監督との間に確執があって、出番が減ったことをジーコは心配してくれていた。ある日、「言いたいことがあるなら何でも聞くぞ」と言うので、尋ねたんです。「正直に答えてほしい。ジーコだったら、オレを使いますか」ジーコは即答してくれた。「オレなら、おまえを使う」と。その言葉で救われた気がした。ここまで僕が頑張ってくることができているのは、あの言葉があったから。僕にとってジーコは父親のような存在なんです。この「父親」は「家族」を本当に大切にしてくれる。
選手起用についていうと、鹿島アントラーズでは経験のある選手を使いたがった。兄のエドゥーは選手に対する観察眼が鋭いこともあって、増田や熊谷など若手を思いきって抜てきしたけれど、ジーコは慎重だった。若い選手を無理に使って壁にぶつかったり、変にちやほやされておかしくなるのを心配していた。有望な新人でも、じっくり育ててから出場機会を与えた。
日本代表でも同じで、経験を重視した選手起用をしている。現役時代の経験から、技術の優れた選手だけを集めても勝てないということが分かっているので、チームにいい影響を及ぼす選手、チームをピリツとさせられる選手を入れている。DFの宮本に関しては、僕たち選手の間でも評価が高いわけではない。ジーコはポジショニングやカバーリング能力、気が利く点を買っているのだと思う。鹿島時代も、そういう選手をフィジカルの強いDFとセットで起用した。それに宮本はチームとして動ける選手であることが大きい。
(元日本代表、鹿島アントラーズ 2006/5/2 日経新聞より抜粋)
本日の日経新聞に興味深い記事が載っていました。 本田はセレーゾ監督と確執があったんですね、いつ頃でしょうか? 確か何年か前ジェフへの移籍話があったのでその頃のことでしょうか? 去年、一昨年あたりでは無いと思いますが・・・本田の口からこういうコメントがでるとは想像外でした。 最後の段落の「フィジカルの強いDFとセット」云々は秋田と奥野のコンビのことでしょうね。 流石、本田主将、ジーコの人柄を良く表していると思います。